私の母は、ここ数年よく手作りのお菓子を作るようになりました。
この間は、マドレーヌとスノーボールを作ってくれました。

マドレーヌにはオレンジピューレが入っているとのことで、柑橘の香りがして美味しかった。
スノーボールは、中はアーモンドを砕いたものが入ってざくざくとした食感。周りのシュガーの層は厚くてしっとり。
なんだか手間暇かけて、本格的なスイーツを作っています。
知り合いに会いに行くときなど、時々作ってはラッピングしたりして持って行っているようです。
けれど実は甘いものが苦手な母、私達が子どもの頃はお菓子なんてほぼ作ってもらった記憶がありません。
子どもたちのお誕生日の時など、母はケーキを気持ちで一口だけ食べて、あとはいらない、といつも言っていました。
お酒が好きだったので、今思えば夕食には手の込んだおいしいおかずが沢山並んでいました。
けど、とにかくスイーツには興味が無かった母。
自宅で出るホットケーキですら、シロップではなくてバターがついていて、パンの延長のような印象だったので、子ども心にあまりときめくものではありませんでした。ホットケーキが好き、と言う人の気持ちがよくわからないな~と思っていました。
そんな母は、私達子どもが自立してから働きだし、仕事で必要に迫られ、ケーキなどを作る機会があって、そこからお菓子作りに目覚めたようです。
最近では、クリスマスや家族のお誕生日にもよくケーキを焼いてくれます。

甥の誕生日に作ったチョコレートケーキの残り。しっとりしたチョコ生地と生チョコのようなチョコクリームで濃くて美味しかった。(作るのにまる一日かかりきりだったそうな)
しばしば誰かのために作ったスイーツを少し分けてもらって、ありがたく私も楽しんでいます。